インドのスタートアップ界を揺るがす、資金流用と企業ガバナンスの失敗

インドのアーメダバードに拠点を置く太陽光発電のエンジニアリング企業であるGensol Engineeringの運営者であるアンモル・シン・ジャギ氏が、同じく起業家のアシュニール・グローバー氏のスタートアップに投資したことが話題となっています。
証券取引委員会（Sebi）の暫定命令によると、ジャギ氏はGensol Engineeringの関連会社を介して50 Lakhルピーをグローバー氏のThird Unicornに投資しています。この投資は2023年2月のシード資金調達ラウンドの一環でした。

グローバー氏は、ジャギ氏が推進するMatrix Gas & RenewablesのプレIPOラウンドに投資し、99.26 Lakhルピーを投じました。しかし、Matrix Gas & Renewablesは2024年3月にIPO計画を中止しています。
一方、ジャギ氏も、全電気フリートのライドヘイリング会社であるBluSmartの共同創業者としても知られており、こちらは財政的に圧力を受けています。

最近のSebiの命令では、Gensol Engineeringやそのプロモーターたちによる資金の不正利用と企業ガバナンスの問題が指摘されています。具体的には、ジャギ氏と彼の兄弟が電気自動車の調達のための融資を受けた資金を、個人用に使ったり、高級アパートの購入やラグジュアリーブランドへの支払いに流用していたことが発覚しました。
さらにジャギ氏は、バッテリーリサイクルスタートアップのBatX Energiesに1.35 Croreルピー投資していたことも明らかになりました。

これらの事態は、両者がインドのスタートアップ業界での盛んなビジネス関係を続けている中で発生しており、ビジネスや関係者に与える影響が懸念されています。

出典 : https://economictimes.indiatimes.com/tech/technology/anmol-jaggi-and-ashneer-fund-trails-see-overlap/articleshow/120355999.cms