インドのグリーンエネルギー革命：野心的な水素目標と再生可能エネルギーへの本腰

インドでは、再生可能エネルギーに注力する中で、緑の水素のコストが政府の支援とインセンティブのおかげで今後40パーセントまで低下する見込みです。エネルギー経済金融分析研究所の報告によると、インドの緑の水素の平準化コストは、1kgあたり260-310ルピー（約3-3.75ドル）になると見られています。
インド政府は、水素メーカーに安価な再生可能エネルギーを提供することの他、国際間送電料金の免除、配送・送電料金の引き下げ、水素に対するGST税率を5パーセントに下げるなどの施策を打ち出しています。さらに、電気分解装置メーカーが2024年から5年間でシステムコストを平均で年7-10パーセント削減することが見込まれています。

そして、インドは2021年のCOP26で「Panchamrit」と呼ばれる5つの積極的な環境目標に取り組むことを約束しました。その中には、非化石電力容量を500GWにすること、エネルギー要件の半分を再生可能資源から得ること、2030年までに排出量を10億トン削減することなどが含まれています。また、インドは国内総生産（GDP）の排出強度を45パーセント削減し、2070年までのネットゼロ排出を目指すと宣言しています。インドはすでに2023年1月に、全国的なグリーン水素ミッションを立ち上げ、193 Croreルピーの大々的なプロジェクトを開始し、2030年までに500万トンの緑の水素生産能力を達成するという雄大な目標を掲げています。これにより、インドは化石燃料に依存するエネルギー需要の一部を減らし、グローバルな気候変動対策の推進にも寄与することが期待されています。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/amp/news/industry/indias-green-hydrogen-costs-expected-to-plummet-by-40-with-government-incentives/121775140