インドのスタートアップ、資金調達の冬を乗り越える新たな戦略

インドのスタートアップ業界では、ベンチャーキャピタルからの資金調達が難しくなる中、企業の設立者たちは株式を手放さずに事業を続けられるよう、補助金やベンチャーデット、収益ベースのファイナンスといった非希薄化資本にますます依存しています。
特にSaaSやD2C、ディープテック、バイオテクノロジーなどのセクターでは、企業価値の薄水化を防ぎ、持続可能で資本効率の高い成長を目指してこの動きが顕著です。

Recur ClubのCEOで共同創業者のEklavya Gupta氏によると、非希薄化資本は迅速に提供されるため好まれており、ベンチャーラウンドが数ヶ月を要するのに対して数日で資金が手に入ります。また、利益を損なうことなく資本構造を強化するための戦略的なツールとして利用されています。
2023年にはベンチャーデットの投資額がUSD 1.2 billionに達し、前年のUSD 900 millionから増加しました。インドの私募キャピタル市場はまだ始まったばかりで、今後数年間で大幅に成長すると予想されています。

非希薄化資本にアクセスするためには、売上の見通しやビジネスモデル、セクターが重要であり、レンディング製品をどのように構築し提供するかに影響を与える規制上のボトルネックも存在します。インド準備銀行（RBI）のデジタル貸付とKYCのガイドラインが進化しており、これらのルールが長期的なエコシステムの信頼性を高める一方で、運用上のプロセスを遅らせることもあります。
しかし、うまく対応できれば、非希薄化資本は企業の持続可能な発展に寄与することになるでしょう。

出典 : https://www.entrepreneur.com/en-in/news-and-trends/non-dilutive-capital-gains-ground-as-equity-funding/494693