インドのデジタル決済市場 stagnationの危機

インドで車の所有者や交通エコシステム全体のために始まった、Fastagという電子決済システムが停滞しています。昨年、成長はほぼ見られず、取引数やこの支払い方法に参加する銀行の数も伸び悩んでいました。当初、高速道路料金の電子化を目指してスタートしたFastagですが、拡大が見込まれていたガソリンの購入や駐車料金の支払いなどの新しい使用シーンが進まず、停滞の一因となっています。

特に、商業的に燃料購入にFastagを導入する動きはほとんどなく、必要とされる高コストな設備投資も導入の壁となっています。一方で、国内最も人気のデジタル決済方法であるUPI（Unified Payments Interface）は活況を呈し、6月に675の銀行が参加するなど、急速に普及しています。

現在、Fastagをめぐっては、不充分な銀行主導の顧客サービスやブラックリストに登録されたタグ、リチャージ問題などの対応も問題となっており、顧客の信頼が得られていません。デジタル決済業界には、新しい顧客を引きつけるためのインセンティブの不足が収益源の不透明感を高めており、フィンテック企業の関心が薄れている現状です。

出典 : https://m.economictimes.com/tech/technology/fewer-use-cases-take-toll-on-fastag-growth/articleshow/122800008.cms