インド発・次世代AIチップ開発の野望：スタートアップ「Netrasemi」の挑戦

インドのKerala州に拠点を置く半導体スタートアップ、Netrasemiが、シリーズAで107クロールピーの資金をZoho Corporation LtdおよびUnicorn India Venturesから調達しました。この資金は、研究開発の加速、製造能力の拡大、国内外市場シェアの拡大を図るためのマーケティング強化、AIとビデオ解析機能を搭載した4種のSoC（システム・オン・チップ）を生産に移行させ、オリジナル機器メーカー（OEM）向けのコンピューティングプラットフォームを提供するために使われます。

会社は、TSMCの12nmテクノロジーノードをターゲットにした2つのSoC製品の開発を完了し、テープアウト段階にあります。2020年に創業されたNetrasemiは、スマートIoT製品に最適なコンピューティングを可能にするSoCを開発しています。特にビデオ処理のような複雑な作業に対応することを中心に活動しており、データをサーバーやクラウドに送ることなく、デバイス上で高度なAIベースの分析を直接行うことが可能です。

Zoho Corporationはインドの深層IT技術エコシステムの成長を支援しており、Netrasemiへの投資はその取り組みの一環です。Zoho Corporationの共同創業者であるShailesh Davey氏によれば、先端テクノロジーの国内専門知識及び能力の開発は、経済のレジリエンスとセルフリライアンスに長期的な進歩をもたらすとしています。

ゾホー社はR&DセンターをKeralaのKottarakaraに設立し、Netrasemiとの研究開発プロジェクトに協力します。Unicorn India Venturesとの再投資、Ministry of Electronics and Information Technology（MeitY）などの機関からの支援、TrEST研究公園やIIM-K、KSUMからのインフラ支援に感謝しており、Netrasemiの野心的な取り組みは、世界向けの未来の準備ができたインドの半導体チップの製造に大きく寄与しています。また、Netrasemiは今後12-18ヶ月間で全てのSoCファミリーの完全なマスク生産を完成させ、次世代の超高性能なSoCの研究開発を開始する予定です。

出典 : https://marksmendaily.com/brand-speak/netrasemi-raises-%E2%82%B9107-cr-to-build-edge-ai-soc-technology/