インドのAI分野で新たな波──Micro1、巨額資金調達の最終段階に

インドの新興AI企業Micro1がSeries Aのラウンドでの資金調達を進めており、評価額は約5億ドルに達しています。
この企業は、AI研究所向けにデータラベリングサービスを提供しており、特に高品質な人間によるデータセットがAIシステムの訓練に不可欠になってきている現代において、業界での需要を大きく引き寄せています。Micro1は、専門化されたエキスパートをターゲットとするAI駆動の採用エンジンを構築し、低賃金の大量労働力ではなく、より専門化された人材を引きつけることに成功しました。

同社は今年早々10ミリオンドルだった年間収益が現在50ミリオンドルに達し、9月末までには100ミリオンドルを突破する見込みであると投資家に伝えています。また、元TwitterのCOOであるAdam Bainが取締役に就任し、01AやLG Technology Venturesといったベンチャーキャピタルが投資を行う予定です。

注目すべきは、同業のScale AIが最近顧客を失っている点です。San Franciscoに拠点を置くScale AIはMeta PlatformsにCEOを引き抜かれ、その結果、GoogleやOpenAIが研究優先事項をMetaに漏洩するリスクを懸念して、Scale AIとの取引から手を引こうとしています。
一方、別の競合であるSurge AIは、昨年10億ドル以上の収益をあげ、最大10億ドルの資金調達を目指しており、インドのAI分野では新たな資金調達が進行中です。

出典 : https://economictimes.indiatimes.com/tech/funding/scale-ai-competitor-micro1-raising-funds-at-500-million-valuation/articleshow/122964529.cms