インドのAI・半導体希望の星、資金難により陰り

BENGALURU（ベンガルール）で創業され、かつては人工知能と半導体の分野で世界的な巨人に挑戦するとされたKrutrim社が、創業者であるOlaのBhavish Aggarwal氏の個人資産と、彼のOla Electric株式を担保にしたローンを主な資金源として活動を続けていることが明らかになりました。
当初はAIモデルの開発やインド版クラウドサービス、半導体チップの設計を壮大な野望として掲げ、ユニコーン企業の称号も獲得。しかし、外部からの資金調達が一切行われなくなり、ほとんどの主要プロジェクトが中止されました。
かつては月額4-5百万ドルを使っていた同社は、現在は消耗し、関係者によるとAI研究はほぼ停滞し、半導体は放棄され、クラウド部門もOlaの支援頼りであることが指摘されています。
Ola Electricの株価の下落に伴い、Aggarwal氏は2.3百万ドルルピーを追加投資して担保を保持している状況ですが、これらの出資がKrutrim社の将来にどう影響するかは不透明です。
かつてはインドのAIと半導体の巨星を夢見たAggarwal氏の計画が、幅広すぎる事業展開の警鐘として、現実の問題を浮き彫りにしています。

出典 : https://timesofindia.indiatimes.com/business/india-business/ai-startup-krutrim-faces-reality-check/articleshow/123908669.cms