インド経済、降下するインフレとその影響

インドの小売りのインフレ率が9月に過去8年以上で最低となり、1.54%に落ち込んだことが話題となっています。このインフレ率の低下は、主に食料品価格の下落が大きく影響しています。2017年6月以来で最低レベルにあり、市場予測の1.50%をわずかに上回る形となりました。

食料品の価格は、減少傾向が4か月連続で続いており、-2.28%に。特に、野菜価格は21.38%下落し、豆類も15.32%の大幅な価格低下が見られました。

また、地方のインフレ率は1.07%に低下し、都市部では2.04%まで落ち込みました。一方で、燃料や光熱費は1.98%とわずかに増加しています。住宅価格は3.98%のインフレとなり、衣服や靴類は2.28%とやや下がりました。食料品と燃料を除くコアインフレは、4.5%まで上昇しており、これは2023年9月以来の最高記録です。

インド準備銀行（RBI）は今後、南西モンスーンの効果や、適切な耕作や貯水状況、十分な食品在庫によって、食料品価格が安定すると見ており、2025-26年のインフレ予測を2.6%に下方修正しています。

出典 : https://www.equitypandit.com/retail-inflation-slows-to-1-54-in-september-lowest-since-june-2017/