歩行の自由を取り戻す—インド発、パーキンソン病の患者を支える画期的デバイス「WALK」

インドのヘルステックスタートアップ、ライフスパーク・テクノロジーズが、パーキンソン病患者の「歩行の凍結」を克服するためのウェアラブルデバイス「WALK」を開発しました。
30歳のエンジニア、アメイ・デサイと彼の父である医師の努力により誕生したこのデバイスは、先端技術を活用して患者の歩行停止を検出し、足へ優しい刺激を送って再び歩行をサポートします。

アメイの祖父がパーキンソン病と診断されたときの経験が開発のきっかけとなり、彼自身がビッツ・ピラニ大学院、リーズ大学での学びと研究を通じてこのアイデアを実現しました。
デバイスは軽量で、加速度計やジャイロスコープなどのセンサーを使用して歩行の乱れを感知し、音や電気信号を通じて動きを促します。

さらに、医師が遠隔地から患者の進歴を追跡し、治療をカスタマイズできるスマートフォンアプリやクラウドプラットフォームとも連携しています。既にインド国内の約300家族がこのデバイスの恩恵を受けており、バンガロールの臨床試験では、凍結エピソードが50%減少しました。

「WALK」は現在50,000ルピーで提供されており、近い将来35,000ルピーにまで値下げすることを目指しています。アメイの言葉によれば、このデバイスはただのガジェットではなく、躊躇していた一歩を確実な足取りへと変えるための運動そのものなのです。

出典 : https://bharatspeaks.com/indian-engineer-builds-wearable-device-to-help-parkinsons-patients-walk-again-with-confidence/