インド発、金融サービスに特化したAI「Artham」登場

インドの証券取引プラットフォーム「Dhan」を運営するRaise Financial Servicesが、新たなAIモデル「Artham」をローンチしました。
Arthamは、インドの金融および資本市場データに特化して訓練された小規模な言語モデル（SLM）であり、Amazon Web Services（AWS）のラスベガスで開催されたre:Inventカンファレンスで披露されました。

このモデルは、公共および独自の国内金融データセットの組み合わせを用いて訓練され、インド国内のクラウドインフラストラクチャー上で完全にホスティングされています。
Raiseによれば、Arthamは、規制文書、企業公開情報、市場構造など、インド特有の金融コンテンツを一般的なAIシステムよりも正確に解釈するよう調整されています。

現在、DhanやAI研究アシスタントのFuzz、市場データプラットフォームのScanXなど、Raiseの製品群に組み込まれており、ニュースの要約や洞察、ユーザーの疑問に対する文脈に応じた回答を提供しています。
また、同社はArthamがリアルタイムの市場データや分析を取得するための内部ツールを起動することも可能だと述べています。

2021年にJadhav氏によって設立されたRaiseは、ウェルスマネジメントサービスを提供するとともに、ZerodhaやGrowwなどと競合するDhanの運営を含め、さまざまな金融商品を取り扱っています。
最近の報告によれば、Raiseは、2025年度には前年度の380 Crルピーから900 Crルピーへと収益を増加させ、純利益を155 Crルピーまで向上させ、前年度の22 Crルピーの損失から黒字転換に成功しています。

出典 : https://economictimes.indiatimes.com/tech/artificial-intelligence/dhan-parent-raise-launches-artham-an-india-focused-ai-model-for-capital-markets/articleshow/125761868.cms