インドのスタートアップ、新たなユニコーンへの躍進

プライベート市場のインテリジェンスプラットフォーム、PrivateCircleの報告によると、インドのユニコーン企業の創業者の約60％が、初めての試みで10億ドル以上の企業を創出しています。一方で29％は2回目の試みで初のユニコーンへと至ったとされています。インドのスタートアップエコシステムは急速に成長しており、過去10年間に100社以上のユニコーン企業を生み出してきましたが、過去2年間はグローバル技術と投資市場の長期低迷の影響でペースが落ちている模様です。

その中でも近年10億ドル以上の評価を達成したスタートアップには、ZeptoやInCred、Krutrim、Perfiosなどが含まれます。特に2024年には、Ola創業者Bhavish Aggarwalによって設立されたKrutrimや、Perfios、Rapido、Ather Energy、Moneyviewといった5社のスタートアップがユニコーンとなっています。Rapidoは最近、200百万ドルの資金調達ラウンドでユニコーンの仲間入りを果たし、その評価額は11億ドルに達しました。

ユニコーン企業となることは大きな影響を与えることと同時に、期待の増大という新たな責任を意味します。創業者達はこの新しいフェーズにおいて、革新を維持しつつ企業の成長に向けた期待をバランスさせなければなりません。

インドは2030年までに合計5000億ドル以上の価値を持つフィンテック分野で150社のユニコーン企業を擁すると予測されています。この成長は、支払い、融資、保険技術、富の技術、新規銀行などのセクターにおけるものです。現在、インドにはPhonePeやRazorpay、Cred、Slice、Acko、Zerodhaを含む26社のフィンテックユニコーンが存在します。

大規模なビジネスを構築するには、大手投資家が関与する後期資金調達が重要ですが、大きなチェックを書けるSoftBankやTiger Globalが市場から離れる傾向にあり、結果としてユニコーンの誕生ペースは鈍化しています。しかし、創業者達は評価額にとらわれず、持続可能かつ倫理的な方法で会社を成長させることにフォーカスするべきだと述べています。

出典 : https://economictimes.indiatimes.com/tech/technology/60-of-unicorn-founders-achieved-1-billion-valuation-in-maiden-attempt-report/articleshow/114150164.cms