インド発のディープテック革命：次世代VCファンドが支えるスタートアップエコシステム

バンガロールに拠点を置くYali Capitalは、新興ディープテックセクターに特化したファンドです。創業パートナーであるガナパティ・スブラマニアム氏とマシュー・シリアック氏によって今年7月に立ち上げられたこの810Crルピー（約100Mnドル）のファンドは、チップデザイン、ロボティクス、航空宇宙・防衛、ゲノム学、宇宙、製造業、そして幅広いAI領域に投資する予定です。
彼らはインドのスタートアップエコシステムがシリコンバレーのように、成功した起業家がVCとなる必要があると信じています。そのような経験を持つ人材が、将来大企業を生み出す可能性が高まるからです。

深い専門知識を持つVCだけがディープテック分野で成功し得るとスブラマニアム氏は言います。Yali Capitalは、米国、日本、台湾、韓国から良質なLP（Limited Partners）を迎え入れることで基盤を強化し、新たな高度技術企業を創出することに注力しています。
さらに、同社はセミコンダクター、ロボティクス、ジェノミクスなどの分野で新興企業に投資を行い、先端技術のIPや製品成熟までのハイリスク・ハイリターンを見据えています。

スブラマニアム氏はインドがチップデザイン企業を育成することの重要性を強調しており、新しく設立されるインドのファブ（半導体工場）が活用されると考えています。しかし、インド製チップの市場への登場は2027-2028年頃になると予測しており、着実な成長と共に投資家の忍耐が求められるでしょう。

出典 : https://inc42.com/features/yali-capitals-gani-on-building-a-deeptech-investment-thesis-for-india/