インドビジネスの基本、独自単位のLakh(ラク)とCrore(クロール)の使い方
インドで過ごす上で、インド独自の数の単位であるLakh(ラク)とCrore(クロール)の理解は不可欠です。
結論から申し上げますと、
Lakhは10万
Croreは1,000万
を表しています。
※「Crore」は略して「Cr」と書かれることも多くあります。
具体例を挙げましょう。
例えば、車の価格が「5 Lakh ルピー」の場合、それは50万ルピーを表しています。
また、あるプロジェクトの予算が「20 Croreルピー」だった場合、それは2億ルピーを意味します。
これは口語で使われるだけではなく、例えばニュースサイトや広告などのテキストでも頻繁に使われます。
ちなみに統計をとったわけではないのですが、筆者の感覚では、現地メディアにおいてお金に関する表記がなされる際、
・通貨単位が「ドル」の場合は、million、billionが使用され
・インドの通貨単位である「ルピー」の場合は、独自単位のLakhとCroreが使用される
ということが多いように感じられます。
ゆえに一記事の中に単位が混ざることもしばしば。
また、「5 Lakh Crore」のように、LakhとCroreが合わさって使われることもあります。
これは一瞬混乱してしまうのですが、Lakh(10万)×Crore(1,000万)=1兆を表しています。
つまり、「5 Lakh Crore」という表現は、5兆を意味します。
慣れるまでには少し戸惑うことも多いインドの独自単位ですが、インドで生活したり、インド人とやりとりする上では把握が必須です。
たくさん触れて、ご自身でも使って、慣れることをおすすめします。
- 執筆者プロフィール -
滝沢頼子/株式会社hoppin
東京大学卒業後、UXコンサルタントとして株式会社ビービットに入社。上海オフィスの立ち上げ期メンバー。
その後、上海のデジタルマーケティング会社、東京のEdtech系スタートアップを経て、2019年に株式会社hoppinを起業。UXコンサルティング、インドと中国の市場リサーチや視察ツアーなどを実施。インドのバンガロール在住。