インドが世界に示す次世代モビリティー：Ola Electricの挑戦

オラ・エレクトリックは、オランダのスタートアップ企業・エテルゴを買収してから6ヶ月後、インドのタミルナードゥ州に最大規模の電動スクーター製造工場を設立すると発表しました。投資額は2,400クロールピー（約320ミリオンドル）。この工場は最先端技術を導入し、年間200万台の生産能力を持つとしています。
会長兼グループCEOのバヴィッシュ・アガルワル氏は「この工場は世界中の市場に対応する世界クラスの製品を生産し、インドの技術力と才能を示す場になる」と述べており、設立により10000の雇用を創出するとも発表されています。

2017年に設立されたOla Electricの評価額は、最後に公表された2019年5月時点で60億ドルに達しており、数十年の経験を持つ伝統的な二輪車メーカーやヒーロー・モト、TVSモーター、バジャジ・オートといった他企業や、アテル・エナジー、オキナワ・スクーターズといったスタートアップ企業と競合します。コロナ禍の中、ライドヘイリング市場が打撃を受けながらも、Ola Electricは事業拡大を進めているのです。
また、ヨーロッパ市場向けの戦略として、元プジョー・モーターサイクルズのジュリアン・ジェファード氏を迎え、米国には先進技術センターを設立し、次世代のモビリティ技術の開発を進めています。
インドのモビリティスタートアップが世界市場へのさらなる一歩を踏み出していることを、このニュースは教えてくれるのです。

出典 : https://economictimes.indiatimes.com/tech/startups/ola-will-become-a-two-wheeler-maker-with-a-new-electric-scooter-plant-in-tamil-nadu-where-it-is-investing-2400-crore/articleshow/79717194.cms