ペイパル支援のインドスタートアップ、CBDC分野での買収を実現

ペイパルがバックアップするフィンテックスタートアップのMintoakは、約350万ドルでDigiledgeを買収しました。これは、インド中央銀行のデジタル通貨（CBDC）スペースにおける最初の買収となります。
Mintoakは、銀行向けの商人支払いソリューションを提供するムンバイ拠点の企業で、デジタル支払い能力を高めるためにこの買収を行いました。CBDCや請求書支払いに特化したDigiledgeは、そのサービスをMintoakのプラットフォームに統合します。
この買収により、MintoakはHDFC銀行、Axis銀行、SBIなどのパートナー銀行向けに、進化したCBDC関連の支払いソリューションを提供することを目指しています。この動きは、インドで進行中のe-ルピー生態系の拡大と一致しています。
インド準備銀行（RBI）は、現金のデジタル代替として2022年12月にe-ルピーのパイロットを開始しました。当初、銀行に限定されていた取引範囲は、2023年4月に決済企業まで拡大されました。
今年になって、CredやMobiKwikのようなフィンテック企業が最初にユーザー向けにCBDC取引を可能にしました。一方、Google PayやPhonePe、Amazon Payなどの主要決済企業は、パイロットへの参加に向けた規制承認を求めています。
MintoakのCEOであるRaman Khanduja氏は、「Digiledgeの能力を加えることで、商人獲得業者が中小企業にデジタル支払いツールをサポートしやすくなる」と述べています。
デジタル通貨の採用がインドで拡大する中、フィンテックプレーヤーは、既存の支払いインフラとCBDCを統合する上で重要な役割を果たすと予想されます。

出典 : https://bfsi.eletsonline.com/mintoak-acquires-digiledge-to-expand-digital-payment-solutions-for-smes/