インドのフィンテック市場、2030年には大躍進へ

インドでは、来る2030年までにフィンテック関連の企業で、時価総額が10億ドルを超える「ユニコーン企業」が150社発生し、合計の企業価値が5000億ドルに達すると予想されています。決済や貸付、保険テック、ウェルステック、新しい銀行業務といったセグメントが急成長する見込みです。これは投資銀行のJMファイナンシャルとベンチャーキャピタルのビームス・フィンテック・ファンドが発表したレポートによるものです。

このレポートは、インドのフィンテックが進化からメガ公開企業へ到達するまでの歴史を描いたもので、現在の200億ドルから劇的に増加して2030年にはフィンテック企業の合算収益が2600億ドルに達すると予測しています。この成長は、消費の増加、市場のより深い浸透、そして人工知能の進展などによるものです。

特に、統一決済インターフェース（UPI）の成功に続いて、決済業界が急速に成長し、取引価値は2030年には約11兆ドルに達すると見込まれています。また、5～6年の間に、貸出業の規模は現在の6.6倍の3000億ドルに増加し、保険テックの総合書面保険料は150億ドルに、ウェルステックプラットフォームの管理下資産は2370億ドルの4倍に膨れ上がると推定されています。

ただし、規制の強化などの課題もあり、各ステージのフィンテックスタートアップへの資金調達は減少傾向にあり、企業評価の大幅な修正が必要とされています。さらに環境への配慮から、2030年までに電気自動車の融資市場が500億ドルに達するとの予測も示されています。

出典 : https://economictimes.indiatimes.com/tech/technology/india-to-have-150-fintech-unicorns-with-combined-500-billion-valuation-by-2030-report/articleshow/113029153.cms