インドのEVタクシー業界に激震、BluSmartが運営停止へ

インドのEVタクシー会社BluSmartが、資金の不正使用疑惑で証券取引委員会(SEBI)の調査を受けています。その結果、デリーNCR、ムンバイ、バンガロールの複数地域でライド予約の一時停止に追い込まれています。Moneycontrolの報道によると、アプリはプレイストアに残っているものの、サービスの一時停止を暗示して予約の受け付けが中断されています。

特に、デリー空港からのアドバイザリーにより、BluSmartサービスが一時的に保留されたことが確認されました。これは、金融上の困難と、主に親会社であるGensol Engineeringへの規制当局の捜査を受けたことが背景にあります。

規制当局は、4月15日に暫定命令を発し、Gensol及び関連企業を証券市場の取引から一時的に禁止し、創業者には経営役職への就任資格を一時剥奪しました。BluSmartは、電気自動車(EV)と充電インフラの所有・運用を行っているため、莫大な資本投資が必要で、OlaやUberなどの資産軽量モデルを採用する競合他社とは異なり、運用コストが増大しています。

なお、BluSmartはこれまでに11ラウンドの資金調達で合計約$182 millionを調達していますが、2024年には更なる最大$100 millionの資金調達のための交渉に失敗したという状況です。こうした経営難に直面し、BluSmartは、競合他社であるUberとのパートナーシップを進め、核となるライドシェアリング事業からの撤退を余儀なくされています。

出典 : https://thetechportal.com/2025/04/17/blusmart-suspends-cab-bookings-in-ncr-bengaluru-amid-sebi-investigation-report/