インドユニコーン企業における女性リーダーの現状と今後の課題

インドのスタートアップ業界において、女性のトップ層での存在感は依然として低い水準に留まっています。特にユニコーン企業と呼ばれる評価額10億ドル以上のスタートアップでは、女性が占める役員の割合はわずか7%。スタートアップの創始者や共同創業者、技術責任者（CTO）などの重要な位置にある女性は稀であることが分かりました。技術戦略や意思決定に影響を与えることのできる女性は72人に留まっており、非技術系の創業者は含まれていません。

業界の中堅や上級職に位置する女性は全体の約79%を占め、実行力やチーム管理に貢献していますが、CxOレベルのポジションへと上がっていく過程で、言論の支持だけではなく、意思決定の場で女性を擁護するスポンサーが必要不可欠です。女性リーダーへの圧力は、社会の期待とのバランスを取りながらさらに高まることがあります。

最も新しいユニコーン企業の分析では、2020年から2024年にかけて設立されたスタートアップのトップリーダーシップ層における女性の比率はわずか1%です。一方で、2008年から2013年に創設された企業は女性CxOの比率が49%に達しており、女性技術指導者のうち商品戦略、管理、開発のポジションに大きく顕著です。そして、エンジニアリング領域が33%、デザインが13%と続きます。AIとデータサイエンスの分野においては、女性はたった4%しか占めていません。

ソフトウェア・アズ・ア・サービス（SaaS）とディープテックのスタートアップは、女性が約31%のトップテック役割を担っています。次いで、Eコマースが28％、フィンテックが17％でした。スタートアップ経験のない女性技術リーダーが約40%おり、1〜3年の経験者は約15%であることも明らかになっています。

出典 : https://m.economictimes.com/tech/startups/women-occupy-just-7-of-executive-roles-across-121-unicorns-in-india-report/articleshow/120759755.cms