インドの宇宙スタートアップ、世界市場を視野に地球観測への新たな一歩

アーメダバード発の新興宇宙企業SatLeo Labsは、最近の資金調達で330万ドルを獲得し、2026年半ばまでに初の人工衛星打ち上げを目指しています。資金調達はMerak Venturesが主導し、Huddle Ventures、GVFL、Java Capitalなどが後押ししています。

資金は衛星設計、ペイロードの試験、チーム拡大に使用され、特にAIとデータサイエンス分野での人材獲得が期待されています。これに先駆け、12月には試験打ち上げが予定されています。

SatLeo Labsの共同創設者であるUrmil Bakhai氏は、これまで自己資金で運営してきたが、これらの資金でペイロードのテストや製造、開発を行うと述べています。

SatLeoは、2030年には7000億ドルに達すると予測される急成長中の地球観測市場の一角を狙っています。その中で3000億ドルは光学および熱データからの収益が見込まれています。従来の衛星が視覚やレーダー画像に焦点を当てていた一方で、SatLeoの衛星ネットワークは、高解像度の熱情報を提供し、ストレスを受けた作物や過熱するインフラ、リアルタイムの排出物の監視を支援します。

同社はすでに、廃棄物管理や太陽光発電といったセクターのクライアントのために、ミニ熱ペイロードを用いたドローンベースの試行を行っており、農業、防衛、インフラなどさまざまな分野のインド国内外の企業から2500万ドルの意向書を受け取っています。

ISROやIN-SPACeからの強力な支援も、アーメダバードを拠点にするSatLeo Labsにとって重要な成功要因であり、この地点から同社はインドおよび中東の一部をカバーする最初の衛星を展開し、その後、東南アジア、ヨーロッパ、アメリカへの展開を計画しています。

出典 : https://www.cnbctv18.com/business/startup/india-space-startup-satleo-thermal-imaging-satellite-launch-funding-19598273.htm