インド自動車市場の穏やかな成長と未来への展望

インドの自動車小売市場は、春の祭りに合わせた顧客の購入により、2024年4月に2.95％のわずかな増加を見せ、22,87,952台が販売されました。
全体の自動車売上げは、昨年同月の22,22,463台に比べ、2.25％増の22,87,952台となりました。しかし、商用車はわずかながら売上が落ち込みました。

自動車ディーラー連盟(FADA)の会長であるC S Vigneshwar氏は、市場の懸念が緩和されたことで株式市場が急回復し、顧客が祭りのタイミングで購入したことで4月が良い終わりを迎えたと述べています。
二輪車の売上は年間比で2.25％増の16,86,774台で、頑強な成長を示しました。また、三輪車セグメントは24.51％増と大きな伸びを遂げ、99,766台が売れました。

一方で、乗用車の売上は1.55％と控えめな成長に留まりました。個々の顧客対応やコスト効率を考慮し、ディーラーには21日分の在庫基準を推奨しているとのことです。
Vigneshwar氏は、SUVの需要が持続しているものの、エントリーレベルの市場は慎重なままであると指摘しています。

5月に向けては、新しいモデルのリリースを待つ購入者や高い金融コストの影響から、乗用車の販売は安定するものの盛り上がりに欠けると予測されています。
二輪車は、結婚シーズンと収穫後の需要が見込まれている一方で、金融機関が顧客ごとの信用基準を厳しくしています。商用車に関しては、高いベース効果や電子商取引の減速、電気三輪車からの競争の影響でほぼ横ばいとなる見通し。それでも、OEMのターゲットを絞ったインセンティブ制度や今後のインフラプロジェクトがいくらかの相殺になるかもしれません。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/industry/festive-tailwinds-drive-modest-2-95-rise-in-april-auto-retail-sales-reports-fada/120890414