インドのスタートアップ動向：2am VCの将来戦略

インドでは若く技術的な才能を持つ起業家たちが次々に新しいスタートアップを立ち上げていますが、市場の信頼を獲得するのはまだ挑戦が必要です。2am VCという投資ファンドの創設者たちは、インドの企業が成長するのにアメリカのような成熟した市場と比べると時間がかかると指摘しています。
アメリカではニッチな分野であっても市場が広いため、大企業に成長する例がありますが、インドでそれを期待するのはまだ早く、市場は成熟するまでに20年から30年はかかると述べています。

インドでは、2015年から2016年に創業したスタートアップが、成長の重要なマイルストーンに達し始めており、インドの成功ストーリーが現れるには長い時間が必要だという実情がうかがえます。そのため、2am VCは、起業家と投資家の双方が忍耐を持つことが重要だと強調しています。

特に、インドのスタートアップは、AIの実用的な応用に焦点を当てる戦略で、長期的な成功を目指しています。例えば、教育や言語学習、ユーザー体験の向上のためのAIアプリケーションに注目しています。また、インド政府は、インドAIミッションの一環として、独自の大規模言語モデルの開発プロジェクト「Sarvam AI」を選出しました。
このモデルは、インドの言語と英語をサポートする70億パラメーターの多モーダルAIモデルであり、国の支援もあって開発が進められています。

2am VCは、インド市場がユニークであり、インド向けに特化した事業戦略が必要だと信じています。また、同ファンドは、製品が完全に開発されていなくても、初期の顧客を惹きつける能力を持つ創業チームに投資する方針です。

出典 : https://analyticsindiamag.com/ai-startups/inside-2am-vcs-investment-strategy/