インドの革命児、KiranaProの挑戦：地域経済を牽引するAIコマースエンジン

インドのクイックコマース会社KiranaProが、OpenAIのAPIから自社開発のChatSutra APIに移行したことで話題です。コスト削減と独自のイノベーションを目的とし、TWO AI社が開発に協力しています。

ChatSutraは最大50言語に対応し、無料APIキーを提供するサービスで、多言語AI機能を備えています。また、KiranaProには、インフラコストなしの6か月分のトークンが付与されたとのことです。

KiranaProはAIを最初から重視して、顧客対応から在庫分析といったバックエンドの分析にAIを活用しています。需要予測や最適な在庫補充のアドバイスなどをAI予測アルゴリズムで行っており、リアルタイムで反応するダイナミックな価格モデルを採用。将来的にはAIアシスタントが代わりに買物をするようになるとのことです。

また、KiranaProは伝統的なクイックコマースプレイヤー達が依存する中央集権型のダークストアとは異なり、地域のキラナ（小売り）店を直接顧客につなぐONDC駆動モデルを採用しています。バドミントンスターPV Sindhuが投資家兼ブランドアンバサダーとして参加し、さらにテクノロジーとグローバルブランド構築の経験を持ったRazia Aliも投資家として迎え入れました。

KiranaProは、既存のクイックコマースプレイヤーとも協力を進めており、製品がKiranaProで提供されていない場合には他のサービスへリダイレクトし、その取引から手数料を得るとしています。これにより、顧客にさらに広範な商品を提供する体制を整えています。

出典 : https://analyticsindiamag.com/ai-startups/why-kiranapro-quit-openai-for-two-ai/