インドのPaytm、損失縮小も黒字化に前進―次期に利益見込む

インドのフィンテック大手、Paytmの親会社であるOne 97 Communications Ltd.が、2025年3月期（第4四半期）に539.8 Crルピー(約64百万ドル)の純損失を報告しました。これは前年同期の549.6 Crルピーと比較してわずかに改善しています。特に、同社のCEO、ヴィジャイ・シェカール・シャルマが四半期にESOPを放棄したことが、492Crルピー(約58.4百万ドル)の一時的な費用として計上されました。
しかし、このESOPの費用を除外すると、同四半期の損失は23 Crルピーにまで減少し、黒字化に近づいていることが示されています。売上高は前年同期比15.7%減の1,911.5 Crルピーを記録しましたが、前四半期からは僅かに成長しています。

2026年財務年度第1四半期（2025年4月から6月）には、Paytmは利益の発生を予想しており、2025年の通年の損失は前年に比べて大幅に減少し、658.7 Crルピーとなりました。また、同社のキャッシュバランスは前年末の8,650 Crルピーから12,809 Crルピーに大幅に増加しています。これには、エンターテイメントチケティング事業をZomatoに売却したことも寄与しています。
CEOのシャルマ氏は、次期には黒字化が実現しそうだと楽観的な見通しを示しています。

出典 : https://www.dealstreetasia.com/stories/paytm-earnings-q4-fy-2025-441093