インド、過激派拠点への攻撃で新たな戦略の幕開け

インドがパキスタンおよびパキスタン占領カシミール（POK）の9箇所に対しミサイルを撃ち込んだことは、単なる短期的な対応ではなく、より戦略的な意味合いを持ちます。インド軍は、過去にウリでの攻撃に対する報復として、2016年にPOKで地上作戦を展開し、2019年にはバラコットでの空爆を実施。さらに、パキスタンのパンジャーブ州にあるテロ施設を標的としています。これらの行動を通じて、インドは核の傘の下での従来的な軍事行動の余地を探ると同時に、リスクへの容認度を高めています。

パキスタンには反撃と国内での体面を保つ必要性があり、特にパンジャーブでの複数の攻撃後はプレッシャーが増しています。インドのミサイル攻撃は、パキスタン軍の「生命線」とも言えるパンジャーブの脆弱性を示しました。また、インド政府はインダス水利条約の見直しに着手し、将来的にはパキスタンとの関係において新たな動きが見込まれます。
パキスタンの戦略はこれまで特定の大国に依存し、文化的にも経済的にも他国との連携を選択してきましたが、インドの今回の対応はその関係性に変化をもたらす可能性があります。高校生でも理解できるように、両国間の緊張が高まる中で、インドは新たな自衛戦略を開始した重要な瞬間であると言えるでしょう。

出典 : https://m.economictimes.com/opinion/et-commentary/indias-rubicon-moment-deep-strikes-redefine-strategic-boundaries/articleshow/120974499.cms