インドの超富裕層が資産を築く秘訣: 不動産が担う伝統と富

インドでは中間層が3BHKや週末の別荘に目を向ける一方、国内超富裕層は異なる次元で動いています。ラグジュアリー不動産アドバイザーのアイシュワリヤ・シュリー・カプール氏によると、スタートアップの創業者から旧家の一族まで、インドの上位0.001%は目立たずに75Crルピーから500Crルピーの資産を不動産に構築しています。

彼らの投資対象は、株式や仮想通貨ではなく、土地やブランド不動産です。これらの超富裕層ファミリーは、デリーやムンバイ、ゴア、ドバイ、ロンドンにおいて、単なる住居の購入に留まらず、事前に賃貸が決まっている商業フロアや高価な地所、目玉となるペントハウス、ブランドレジデンスを確保しています。

彼らは伝統的な投資リターンを求めるのではなく、流動性・安全性、所有権の保証、賃貸利回りの構造、高額販売ネットワークへのアクセスを重視しています。例えば、デリー南部のある家族は220Crルピーのバンガローを手放し、75Crルピーのゴルガオンのブランドレジデンスに移り住むことで、名声を保ちつつ145Crルピーを流動性資産として確保し、コンシェルジュサービスや広いスペースへのアクセスを得ました。

カプール氏は、この変化を「スマート・サイジング」と定義し、資産を有用性、流動性、世代をまたぐ財産に合わせて意図的に再調整することとしています。土地の価値が高まる背景には、その排他性と希少性があります。25Crルピーの土地が次の投資サイクルで70Crルピーから100Crルピーの価値に成長する可能性もあり、特に資本流入とインフラが交差する地域ではその傾向が顕著です。

カプール氏は、インドの不動産市場が死ぬことはなく、権力とプライバシー、知覚を再形成すると述べています。彼女によれば、不動産はインドの富裕層にとって、最後の王朝資産であり、その価値は現実的に常に上昇しています。

出典 : https://www.indiatoday.in/business/personal-finance/story/forget-crypto-gold-and-stocks-why-indias-ultra-rich-are-buying-land-2727378-2025-05-20