フィンテックユニコーンCRED、評価額下落の中で新たに投資を計画

インド・ベンガルール発のフィンテックユニコーン企業CREDが、3年ぶりの新たな資金調達に乗り出します。今回の投資ラウンドでは、既存投資家であるGIC（ラセ投資を通じて）が主導し、RTP Global、Sofinaも参加する予定です。また、創業者のクナル・シャー氏も私財約2,000万ドルを投じることが明らかになりました。
この新たな資金調達により、CREDの評価額は前回の6.4 billionドルから3.5 billionドルまで下がるとされており、市場の不確実性が反映された形となっています。
同社はこれまでに合計1 billionドルを超える資金を9回のラウンドを通じて調達しており、TheKredibleのデータによると、Peak XV Partnersが最大の外部株主で10.4%を保有、シャー氏自身もQED Innovation Labsを通して22.8%の直接および間接の利害関係を有していることが報じられています。
資金の低下にもかかわらず、CREDは財務状況の向上を見せており、FY26の最初の2ヶ月間で利益を出し、今年度中の全体での利益が目標です。また、FY24では売上が前年比66%増の2,473 Crルピーを記録しましたが、純損失は22%増の1,644 Crルピーに拡大しています。
CREDはクレジットカードの請求書支払いから始まりましたが、現在ではサービス範囲を拡大しており、イタルハ行のルール変更に伴い、ピアツーピア貸付けサービスは停止しています。
インドのスタートアップエコシステム全体における資金調達の潮流として、CREDの事例は特筆されます。他の多くの後期企業も同様に評価額が変わらないか低下している中で資金調達を強いられています。

出典 : https://www.businessoutreach.in/cred-funding-round-valuation-drops/