急速な配送に伴うコスト増でNykaa株価低迷、Kotak証券が評価を下方修正

美容・ファッションEC大手のNykaa株は今週、2回にわたり値を下げました。
木曜日のBSE（ボンベイ証券取引所）では日中取引において2%近く下落し、207.7インドルピーを記録しました。
Kotak Institutional EquitiesはNykaaの評価を「加算」から「売却」へと格下げし、公正価値も以前の195インドルピーから190インドルピーへと引き下げました。
この評価の背景には、配送の迅速化による履行コストの上昇があります。これがNykaaのEBITDA(利益率)に悪影響を与えると見られています。

特に同社は、63都市にわたる即日・翌日配送の実現を目指していますが、現在のクイックコマース主導の配送環境ではさらなるスピードアップが求められています。
それに伴い、Kotak証券は2025年から2027年にかけてのEBITDA見積もりを3%から7%下方修正しました。
しかし、Nykaaの豊富な品揃え、コンテンツベースのマーケティング力、個性化戦略の強化により、迅速化を図る競合への対抗策としてその地位を維持するとも評されています。

最新の四半期報告によると、NykaaのBPC(ビューティー・パーソナルケア)ビジネスのGMV(総商品販売量)は、前年同期比28%増の254.29億ルピーを記録しました。
全体のGMVは332.09億ルピーで、EBITDAマージンは5.5%に成長し、34ベーシスポイントの増加を達成しました。
そんな中、第1四半期には運営収益174.61億ルピーに対して、1.36億ルピーの純利益を上げています。

出典 : https://inc42.com/buzz/kotak-downgrades-nykaa-to-sell-amid-cos-push-for-faster-deliveries/