インドAIスタートアップの憂鬱：偽装取引で揺れる未来技術の夢

Builder.aiというAIスタートアップが、インドのソーシャルメディア新興企業VerSe Innovationと共に、売上を不正に水増しするために「ラウンドトリッピング」という実際には無いサービスの取引を行っていた疑いがあることが浮上しました。
2021年から2024年間において、両社は同額の請求書を交換していたと報じられています。しかしVerSeの共同創業者は、そのような事実は全く根拠が無いと否定しています。
さらに、Builder.aiは、ChatGPTの導入による世界的な投資ブームの中でコーディング不要のアプリ開発技術を提案し、約15億ドルにも上る評価を得た後、破産申告を計画しているというニュースを発表しました。
投資家としては、OpenAIやAnthropicなどの業界大手の成功を模倣したいという気持ちもあるものの、AIスタートアップに資金を投じる際のリスクがあらわになりました。
一方で、VerSeはBengaluruに拠点をおくテック企業で、ニュース集約アプリ「Dailyhunt」やビデオアプリ「Josh」を運営、その月間ユーザー数は3億5000万人を超えるとしています。
両社の公表している数字や業務内容に矛盾はあるものの、今後の展開が注目されています。

出典 : https://m.economictimes.com/tech/information-tech/builder-ai-faked-business-with-indian-firm-verse-to-inflate-sales-sources/articleshow/121524593.cms