危機に立つインドの小型車市場、マルチ・スズキが政府支援を求める

インドにおいて長年乗用車市場の中心となってきた小型車やハッチバックですが、最近ではSUVやクロスオーバーなどのユーティリティ車両の需要の増大により、その地位が揺らいでいます。かつて市場を席巻していた小型車セグメントのシェアは、現在では30%以下にまで落ち込んでいます。特に5ラクルピー以下で販売されるエントリーレベルの車は、2016年度の約100万台から2025年度はわずか25,402台に大きく減少しました。
プレミアムハッチバックへの消費者の嗜好の変化もあり、マルチ・スズキは政府に支援を要請しているのです。同社は、過去にもこのセグメントの再活性化を訴えており、全体的な乗用車販売の向上には不可欠だとしています。

マルチ・スズキのアルトK10やSプレッソなどの販売台数が低下し、2025年5月は前年同月比で3,126台減の6,776台にまで落ち込みました。また、バレノやセレリオ、デザイア、イグニス、スイフト、ワゴンRを含む小型コンパクト車でも、同様に減少が見られました。
同社のシニアエグゼクティブオフィサーであるパート・バネルジー氏は、規制の強化により小型車の価格が上昇し、二輪車から四輪車へのステップアップを望む顧客に影響を与えていると指摘。政府に対し、自動車業界の成長を後押しするための支援が必要だと訴えています。

出典 : https://auto.hindustantimes.com/auto/cars/maruti-suzuki-seeks-govt-support-to-rescue-ailing-small-car-segment-41748921379409.html