インドの自動車業界に新風！マルチスズキの電気自動車「e-Vitara」の生産削減に注目

インドで最大の市場を持つ自動車メーカー、マルチスズキが、自社初の電気自動車「e-Vitara」の生産目標を大幅に下方修正しました。
レアアースのマグネット不足が原因で、今年4月から9月にかけての生産目標が従来の26,500台から8,200台へと約三分の一に削られました。しかし、マルチスズキは2026年3月までの金融年度には67,000台の生産目標を達成する計画を維持しており、供給制約が続く中、後半で生産を加速させる意向です。

e-Vitaraは、インドの電気自動車市場への参入を目指すマルチスズキにとって重要なモデルであり、ライバル企業が多数存在する市場でのリーダーを目指す賭けとなります。
インドではすでにタタモーターズ、ヒュンダイ、MG、マヒンドラといった競合他社が自社製品を発売しており、マルチスズキは遅れをとっていますが、e-Vitaraを中心に電気自動車市場での地位を確立しようとしています。
また、e-Vitaraの多くは、2025年の夏にヨーロッパや日本などの主要市場への輸出を目的にインドで製造される予定です。

この生産削減が、中国のレアアース輸出規制によるインド自動車産業への影響として最新の兆候となりました。
その一方で、マルチスズキの会長は生産への影響を否定する発言をしていたこともあり、今後の展開が注目されます。

出典 : https://auto.hindustantimes.com/auto/news/maruti-suzuki-e-vitara-production-plan-recalibrated-8-200-units-to-be-built-in-q1-and-q2-against-26-500-units-planned-41750042859534.html