インド農村部を変革するフィンテックスタートアップ、Saswat Financeの挑戦

インドの農村地帯をターゲットにしたフィンテックスタートアップであるSaswat Financeが、早期段階の投資家であるAnkur Capitalの主導の下、$2.6 millionルピーの資金調達を成功させました。
この資金を活用し、Saswat Financeはマハラシュトラ州、カルナータカ州、ウッタルプラデシュ州への事業拡大、新しい金融製品の導入、技術能力の向上、データと分析インフラの強化を計画しています。

創業者の1人であるRavi Ranjan Chaudhary氏によると、「次の大きな進歩は、すでに十分な普及を見せている都市部ではなく、農村部から始まる」と話しており、農村部で金融を理解し、適切なインフラを整え、顧客が十分なリテラシーを持てるかが大きな課題です。

Saswat Financeは、農村経済に正式な金融サービスへのアクセスを向上させることを目指し、乳製品サプライセクターから開始しています。同社はデータドリブンのアプローチを用いて、小規模農家や農村企業向けにカスタマイズされた信用商品や保険商品を提供し、乳量やキャッシュフロー、気候や地理に関する伝統的なデータと代替データを駆使することで、信用審査の改善と金融商品の迅速な提供を可能にしています。

これまでに55 Crルピー超の資産担保ローンを実行し、6000人以上の顧客にサービスを提供してきたSaswat Financeは、畜産ローンや保険、家畜関連サービスの提供に加え、農村ビジネス向けの隣接サービスの拡大を図っており、アムルやブリタニア、ナンディーニ、ハツンのような乳製品協同組合、イフコトキオ一般保険、農業保険会社などとパートナーシップを結び、配布と商品の提供を強化しています。

インドのフィンテックスタートアップが金融サービスの存在感を強める中、政府の支援を求めていますが、Saswat Financeは特に農村部でのテクノロジー基盤をアップグレードし、そこでの金融サービスへのアクセスを拡大するための取り組みを進めているのが特徴です。

出典 : https://m.economictimes.com/tech/funding/fintech-startup-saswat-finance-raises-2-6-million-from-ankur-capital-others/articleshow/121903137.cms