インド政府、レアアース磁石国産化のための補助金制度を策定

インド政府は、レアアース磁石の国内生産を促進するための補助金制度を15日から20日の間に確定する予定です。この発表は、自動車や半導体などの産業に不可欠なレアアース素材の世界的な供給不足が続いている中で行われました。

重工業・鋼鉄大臣のH.D.クマラスワミー氏によると、現在ハイデラバードの企業が関心を示しており、年末までに500トンの供給を約束しているとのこと。また、鉱山大臣との議論が進行中で、補助金の額は競争入札を通じて決定される可能性があります。

補助金が1,000 Crルピーを超える場合は、連邦内閣の承認を必要としますが、それ以下であれば、財務大臣と重工業大臣の判断で実施できます。インド政府は、レアアース磁石の国内生産には約2年かかると見ているため、短期的な調達策として日本やベトナムからの輸入も検討しています。

目下の補助金制度は、レアアース酸化物から磁石へと変換する設備への投資を促すためのもので、レアアース磁石は電気自動車の駆動モーターや、パワーステアリングシステムなど自動車のさまざまな部品に使われています。補助金の正確な額は現在協議中であり、インド政府の関連組織が1,500トンのレアアース磁石の生産をサポートする十分な素材を持っていることが確認されています。

さらに、中国が主要な金属の輸出制限を強化してから、インドを含む複数の国の製造業チェーンに影響を及ぼしており、約30社の自動車メーカーがレアアース磁石の中国からの輸入許可を求めています。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/auto-components/india-to-finalise-rare-earth-magnet-subsidy-scheme-within-20-days-kumaraswamy/122046209