インド自動車市場、SUVの勢いと小型車の苦戦

2025年6月、インドの乗用車市場では、小型車の需要の低迷と地政学的危機を受けて、マルチ・スズキとヒュンダイの2大自動車メーカーがそれぞれ13％と12％の国内販売の減少を記録しました。一方で、SUVを中心とする車両を販売するメーカーであるマヒンドラ、トヨタ、MGモーターは、特にユーティリティ車両と電気自動車（EV）に対する需要の急増により、顕著な成長を見せました。

かつて小型車が牽引していたインドの乗用車市場は、過去数年間で大きく進化し、特にSUVやMPVといった大型車両への需要と販売が急速に伸びています。この需要はガソリン車だけでなく、EV部門においても明確です。

しかし細かい部門を見ると、例えばマルチ・スズキの小型車アルトK10やS-プレッソの販売は大きく減少しました。その影響から、全体の販売成績にも悪影響を及ぼしています。一方で、マヒンドラやトヨタ、MGモーターなどのメーカーはSUVの人気に乗って成長を続けており、中でもMGはEVモデル「ウィンザーEV」の登場以降、連続して販売成績を伸ばしています。インド自動車市場は小型車からSUVに移行しつつある今、各社の戦略と今後の展開に注目が集まっています。

出典 : https://auto.hindustantimes.com/auto/cars/car-sales-slump-for-second-straight-month-in-june-amid-subdued-buyer-sentiment-suvs-continue-to-thrive-41751424489991.html