インド、レアアースを巡る戦略的転換と新たなる野心

インドは、レアアース元素とクリティカルミネラルが国際戦略的な視点で重要視される中、産業転換の兆しを見せています。中国に対する依存を減らし、自給自足を目指す戦略的な推進により、投資家にとって魅力的な機会が出現しています。

インドは、電気自動車（EV）、再生可能エネルギー、防衛産業の発展を支えるため、自国の豊富な自然資源の活用を図っています。しかし、稀少金属の精錬技術の不足や環境規制の遅れなど、いくつかの課題も抱えています。

その中で、インドはオーストラリアとの重要な戦略的パートナーシップを強化し、国際的なレアアース供給網の多様化を目指しています。日本が2010年の中国の輸出停止措置を経験した教訓を生かし、インドも供給源の多様化に向けた努力をしています。

2025年にインドが開始した国家クリティカルミネラルミッションを通じて、インドはリチウムやコバルト、ニッケルなど重要なミネラルの自給を目指すとともに、2030年までには電力の50％を非化石燃料から得る目標を掲げています。これらの動きは、EV市場や風力発電の拡大など、新たな経済の機会をインドにもたらす可能性があります。

インドは、これまで以上に世界経済における要となるチャンスを摑もうとしています。その過程で多くの挑戦に直面しているものの、変化し続ける世界情勢の中でインド自体のポテンシャルを高める一助となることでしょう。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/amp/news/industry/indias-rare-earth-element-strategy-a-shift-towards-self-reliance-amid-chinas-dominance/122340395