インド、自国製レアアースマグネットで中国依存脱却へ

インド政府は、電気自動車や風力タービンなどの重要素材であるレアアースマグネットの国内生産を促進するため、最大250億ルピーの奨励金プログラムを計画していると、事情に詳しい人々が明らかにしました。この動きには、ビジネス大手であるヴェダンタグループやJSWグループ、そして電気自動車部品メーカーのSona BLW Precision Forgings Ltdが関心を示しています。
インドは特に電気自動車業界が急成長している中で、レアアースの供給源を中国から分散させることを急いでいます。中国では、世界のレアアース処理の約90％をコントロールし、米国との貿易戦争の中でレアアースの輸出規制を強化していました。これにより、インドを含む世界中の自動車メーカーの供給チェーンが混乱しています。
政府策の一環として、国内産の原材料を使用したネオジムとプラセオジムベースのマグネット約4000トンの生産を7年間で3〜4の大企業に支援することを目指しています。ただし、鉱山や処理施設の構築には時間がかかる一方で、その技術は依然として中国に集中しています。
インド政府は、企業が年間500トンから1500トンの生産能力に対して入札するよう招待する予定です。条件を満たすためには、製品価値の半分以上が地元で生産されたネオジムプラセオジムオキシドからなることなど、厳格な基準をクリアしなければなりません。この国内調達要件は、製造開始から5年目には80％にまで引き上げられる計画です。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/amp/news/industry/india-plan-to-boost-rare-earth-goals-draws-vedanta-jsw-interest/122343117