インドのスタートアップ資金調達、変わらぬ慎重姿勢

インドのスタートアップ業界では、7月の第4週も資金調達が低水準で推移しました。7月19日から25日の間に21件の取引で総額1億2000万ドルが調達されましたが、前週の1億2400万ドルと比べて大きな変動はありませんでした。

投資家は引き続き慎重で、7月を通じて毎週平均約1億ドルがスタートアップに投じられています。これは、年初の週ごとの約2億ドルと比べると大幅に少ない額です。特に、大型の取引の減少が見られ、資金の大半が初期段階または後期段階のスタートアップに流れています。成長段階のスタートアップには約1100万ドルが投資され、投資家の成長企業への投資意欲の低下がうかがえます。

景気低迷や独自の新トレンド不在といったマクロ経済の逆風が影響しており、人工知能（AI）以外では投資家の関心を惹きつける材料が不足しています。このため、資金調達の上昇は見込めず、市場の動向が変わらない限り、短期的には沈静化した状態が続くと予想されます。

ただし、中にはNetrasemiという半導体スタートアップが、ゾーホコーポレーションとユニコーンインディアベンチャーズから約12.3百万ドル（約107 Crルピー）を調達するなど、一定の資金を集めた事例も見られます。

総じて、大きな変化や大型の取引が出現しない限り、インドのベンチャーキャピタルによる資金調達は弱い状況が続くと考えられます。投資家の慎重なスタンスは続いており、市場に再び自信と革新的なアイディアが注ぎ込まれるまで、大きな変化は期待できないでしょう。

出典 : https://www.businessoutreach.in/weekly-indias-funding-roundup-july-19-25/