インドの小売市場に激震、クイックコマースに国が動く

インドで、クイックコマースプレイヤーの最近の動きが、伝統的な小売業者に影響を与えています。
クイックコマースとは、急速に商品を配達するオンラインサービスで、企業の間での競争が激化しています。
小さな店舗や従来の流通経路が脅かされており、インド全土の業界が危機に瀕していると言えます。

この状況を受けて、インドの商業省にあたるDPIIT（Department for Promotion of Industry and Internal Trade）が、独占禁止法に関する懸念から、All India Consumer Products Distributors Federation（AICPDF）の提出した苦情を競争委員会（CCI）に回しました。
特に問題視されているのは、クイックコマース業者による捕食的価格設定や大幅な値引きです。
AICPDFの代表者たちは、来週CCIの役員と会って、正式に苦情を提出する計画です。

また、インドの商業大臣であるPiyush Goyal氏への書簡でも、クイックコマースプラットフォームの“抑制されていない”拡大がインドの小売業界に深刻な乱れをもたらしていると述べられています。
これについては、インドのecomerce業界が、価格の捕食やその他の公正でない慣行で既にCCIによって調査されている最中でもあります。
ecommerce大手のAmazon IndiaとFlipkartも、特定の売り手に優遇策を取っている疑惑がCCIの内部報告で明らかにされています。
インドの金融大臣も小売業者の権益保護に関して“重大な思想”を持つと発言し、政府の関心が示されています。

出典 : https://inc42.com/buzz/trouble-for-quick-commerce-players-dpiit-refers-aicpdf-complaint-to-cci/