インドのフィンテック企業MobiKwik、IPOでの勢い追い風

インドのフィンテック企業MobiKwikが、金融サービスの拡大と決済ビジネスの成長を狙い、70億ルピーの株式公開（IPO）に向けて証券取引委員会（SEBI）の承認を得ました。
このIPOは、新しい株式の発行によって行われ、従来の株式売却は含まれていません。
具体的には、25億ルピーを金融サービス部門の成長に、13.5億ルピーは決済ビジネスの拡張に、そして、残りの13.5億ルピーはデータや機械学習（ML）、人工知能（AI）、製品開発に投資される予定です。
さらに、支払いデバイスのための資本支出に7.028億ルピーが充てられ、残りは一般的な企業目的に使用されます。
また、MobiKwikは上場前の資金調達として14億ルピーを調達する可能性があることも明らかにしています。
このほか、MobiKwikは利益を上げ始めており、直前の財務年度に8.319億ルピーの損失から一転し、1.41億ルピーの純利益を記録しました。
これは、オンラインチェックアウトやQRスキャン・ペイメントなどのサービスを提供する同社のビジネス成長が原動力となっています。
MobiKwikは2009年に設立され、消費者と商人の両方に金融製品の全範囲を提供しており、約1.5億人の登録ユーザーを擁しています。
しかし、初のDRHP提出時の目論見書と比べて、IPO規模は63%減少しています。これは、Paytmの株価下落の影響も受け、過大評価のリスクを低減するためと考えられます。

出典 : https://inc42.com/buzz/mobikwik-gets-sebi-nod-for-inr-700-cr-ipo/