インド急成長スタートアップZeptoの勃興とIPOへの道

インドのクイックコマース業界をリードするZeptoが、約$450 million（約3,800 croreルピー）を調達し、企業評価は$7 billionに達する見込みです。この資金調達には、USの年金基金Calpersが主導し、General CatalystやLightspeedといった既存の投資家も参加しました。2021年の創業以来、Zeptoは11回のラウンドで合計$2 billionを調達し、投資家からの信頼が厚いことを示しています。

昨年の2024年だけでも、$1 billion以上を調達し、新たなプロダクトの開発や革新的なサービスの拡大に励んでいます。ZeptoはAIを活用した分析プラットフォーム「Zepto Atom」を開始し、同社の強みである迅速なデリバリーネットワークをさらに強化しています。ただし、新たな分野への進出においては、チャレンジも存在しており、例えば飲食品の配達サービス「Zepto Cafe」は運営上の課題から一部のアウトレットを閉鎖する決定をしました。

財務面では、2025年度には売上が前年度の約2.5倍の11,110 croreルピー（約$1.3 billion）に到達する一方で、損失は削減しており、効率的な経済運営を行っていることが窺えます。CEOのAadit Palichaは、年間の総注文額が$3 billionに達し、EBITDAの損益分岐点に12～15ヶ月以内に達することを目標にしています。

IPOについては、当初2025年を目指していましたが、市場における地位と利益性を高めるため、2026年に延期しました。Zeptoは現在、インドのクイックコマース市場で約28～29％のシェアを持ち、競合他社と激しく競争しています。これからの課題としては、インドの規制に適応し、上場へ向けてさらなる資金を確保することにあります。また、労働雇用省との共同で雇用機会の増進に取り組むなど、地域社会への貢献も続けています。

出典 : https://news.startupro.in/zepto-in-talks-to-raise-400-mn-at-7-bn-valuation-led-by-us-pension-fund-calpers/