インド・フィンテック市場の最新動向—挑戦と機会の間で

インドのフィンテック業界は2025年の9ヶ月間で、1.6Bドルの資金をスタートアップへと投じましたが、これは前年同期に比べ17％の減少を意味しています。それでもなお、この期間においてインドはアメリカ、イギリスに次ぐ、世界で第三位の資金調達国でした。
シードステージでは129Mドルを集めるも、減少傾向が見受けられる一方で、アーリーステージでは598Mドルというわずかながらも増加を遂げています。ただし、レイトステージでは前年比で20〜30％ほどの大幅な減少が見られました。

トラクスン社共同創業者ネハ・シンは、全体の投資は減少したものの、市場初期段階における活発な動きや、新たなユニコーン企業の出現は投資家たちの持続的な信頼を物語っていると評価しています。
特に、ベンガルールとムンバイがフィンテックにおける主要なイノベーションハブとしての地位を確立し、インドのスタートアップ生態系の成熟度を示しています。

ユニコーン企業は2025年の9ヶ月間に2社誕生しました。これは前年と同数ですが、2023年には新たなユニコーンは出現していません。
ベンガルールは依然として資金調達において最も多くを占め、その割合は全体の52％を占める強さを見せており、ムンバイが22％でその後に続いています。
投資家側では、シードステージでベンチャーキャタリスト、アントラー、ファンダメンタムが、アーリーステージではピークXVパートナーズ、ベッセマーベンチャーパートナーズ、GMOベンチャーパートナーズが、そしてレイトステージではソフトバンク・ヴィジョン・ファンド、ソフィナ、ラセ投資が主要な投資家として名を連ねています。

出典 : https://w.tracxn.com/report-releases/india-fintech-funding-report-9m-2025