インドの自動車・再生可能エネルギー政策がWTOで問題視

インド政府は自動車産業の発展と電動車(EV)製造の促進のために、生産連動型インセンティブ(PLI)制度や電動車の政策を進めていますが、これが国際的な貿易規則に違反するとして、中国が世界貿易機関(WTO)に訴えを提起しました。中国は、インドの措置が国内製品の利用を外国製品よりも優遇し、中国製品に対して差別していると主張しています。

インドはこれに対して、2021年には高度化学セル（ACC）バッテリーストレージのための制度や自動車および自動車コンポーネント産業向けのPLIスキームに18,100クロールピー、2025年までの5年間で50GWhのバッテリー生産能力を持つスキームに25,938クロールピーの予算を承認しました。これらのスキームは、国内生産を促進し、輸入依存を減らし、EV技術の最新の発展に伴って、インドを製造の中心地へと変えることを目指しています。

両国はWTOのメンバーであり、もしメンバー国が他国の政策や制度が自国の輸出に害を及ぼしていると考える場合、WTOの紛争解決メカニズムに訴えを起こすことができます。この事件については、まず協議を求める手続きが取られており、インドが応答することが期待されています。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/industry/china-files-complaint-says-indias-pli-schemes-for-auto-ev-policy-violate-wto-norms/124732439