インドのスタートアップが切り開く、RISC-VとIP技術の新時代

インドベースのInCore Semiconductorsは、長年にわたり独自資金で運営してきましたが、2023年にPeak XVから$3 Mnのシード資金を調達しました。彼らは、システムオンチップ（SoC）企業へのサービスを提供するIP企業であり、顧客の要求に合わせたチップの設計を支援しています。イギリスのARM社が支配していた半導体IP市場ですが、オープンスタンダードのインストラクションセットアーキテクチャRISC-Vの出現により、市場に変革が訪れました。

インド工科大学マドラス校が開発した国産マイクロプロセッサ「SHAKTI」は、RISC-Vベースのオープンソースプロジェクトです。InCoreはこの知見を生かし、多機能なRISC-Vベースの半導体プロセッサIPを開発し、スマートデバイスや決済端末など様々な組み込みアプリケーション向けに提供しています。

しかし、半導体企業やIPプロバイダーが信頼を築くまでには長い時間が必要であり、特にインドのスタートアップには世界市場での信頼構築が更なる挑戦となっています。InCoreは顧客層を拡大するためサンフランシスコ湾岸エリアへも注目しており、インドが半導体ハブとしての目標を達成するために今後どのように進むかが注目されます。

InCoreは、これからの数ヶ月で他の設計コンポーネントの開発も進めており、長期的には収入源を増やすことが見込まれます。インドの半導体市場は2030年までに$150 Bnを超えると予想されており、InCoreの今後の动きが期待されています。

出典 : https://inc42.com/startups/how-this-indian-startup-is-taking-on-global-semiconductor-giants-with-scalable-processor-ips/