インド発、アメリカでのイノベーションを牽引するユニコーン企業達

インドは近年、自国で数多くのユニコーン企業を生み出すだけでなく、米国でのユニコーン企業数を増やすのにも貢献しています。スタンフォード大学のデータによると、アメリカへ拠点を移した海外創業のユニコーン企業の源泉国として、インドはイスラエル、イギリスに次ぐ第三位です。
特にB2B SaaSセクターにおいて、より大きな顧客基盤、利益率、顧客行動の利点などが、インドのスタートアップがアメリカへ移転する動因となっています。税金の違いも大きな要因で、インドの企業税率は米国や英国、シンガポールより高いため、多くの企業にとって海外法人化が経済的に魅力的です。

アメリカのユニコーン企業へのインド人創業者の影響は物理的移転に留まらず、直接アメリカでユニコーン企業を立ち上げるインド出身の起業家も多数存在します。しかし、この成功にはインドからの優秀な人材流出や資本流出という問題もあります。インド政府は、よりビジネス環境を整えることで「逆流換」を加速する取り組みを行っており、一部の企業はすでに本社をインドに戻しています。
今後の課題は、革新的な企業をインド国内に留めることと、海外に進出する企業をどう支援するかです。インド政府は、ビジネスフレンドリーな環境を提供するために国際金融サービスセンター（IFSC）を設立するなど、スタートアップエコシステムの発展に向けて努力を続けています。

出典 : https://officechai.com/startups/india-third-on-list-of-countries-where-us-based-unicorns-were-initially-founded/