インドの女性起業家、資金調達に立ちはだかるジェンダーギャップ

インドにおけるスタートアップエコシステムでの女性起業家たちが直面する資金調達上のジェンダーギャップに焦点を当てた議論が、「Economic Times Soonicorns Summit 2024」で行われました。パネリストには、Wysa創業者のJo Aggarwal氏やFreshMenu創業者のRashmi Daga氏などが登壇しました。

グローバルでは、女性主導のスタートアップのわずか2.3%が資金調達に成功しており、インドでも似たような状況で、全体の資金調達のうち女性共同創業者がいるスタートアップにわずか2%が割り当てられているという厳しい現実が明らかにされました。資金調達初期段階では、女性共同創業者がいる企業の占める割合は15%ですが、大規模な資金が必要となると女性起業家は不利になるとの意見も出ました。

特に女性起業家たちは、ネットワーキングの機会の少なさやスタートアップ企業と企業の上層部における女性の不足などの課題に直面しています。Aggarwal氏は、VC業界では無意識のバイアスが起こりがちで、女性創業者が資金を集めにくいと指摘しました。男女間で問題を伝える際に発生する「翻訳の問題」もまた、資金調達を困難なものにしています。

しかし、女性の労働参加率の増加とともに、女性向けに製品やサービスを提供するスタートアップも増えると期待されています。女性起業家に適したより多くのネットワーキング機会の創出や、リーダーシップとVC役割における女性数の増加など、業界全体としての取り組みにより、ジェンダーギャップを縮めていくことが求められています。

出典 : https://economictimes.indiatimes.com/tech/startups/breaking-the-bro-code-women-in-the-indian-startup-ecosystem-call-for-accountability-and-change-at-the-et-soonicorns-summit-2024/articleshow/113905727.cms