インドの自動車業界最大のIPO、ヒュンダイ・モーター・インディアの船出とその課題

ヒュンダイ・モーター・インディアは、インドで史上最大の初期公開株式（IPO）として注目を集めましたが、上場初日には約6%の株価が下落し、 ムンバイ市場で期待に反するスタートを切りました。当初株価は1,960ルピーで設定されましたが、取引開始後に1,844.65ルピーまで下がりました。
ヒュンダイ・モーター・コリアがIPOを通じてインディアンユニットの17.5%の株を売却し、インド市場の上場株式に対する投資家の関心が高まっていることから利益を得ようとしましたが、一部の小売投資家はIPOにおける割り当ての半分しか購入していないと言われています。
ヒュンダイはインドにおいて強力なフランチャイズを確立していますが、今後12ヵ月から18カ月の間に大規模な新車の発表がなく、また親会社への高額のロイヤリティ支払いが、利益成長を制限する要因となっています。それにもかかわらず、ノムラホールディングスはIPO前に「買い」評価を出し、2,472ルピーの価格目標を設定し、上場価格に対して約26%の上昇余地があると見ています。
このような市場環境の中で、ヒュンダイ・モーター・インディアのIPOは長期的な価値を提案していますが、急激な利益を求める投資家には適していないようです。インドは現在、世界で最も成長速度が速い主要経済としての地位を確立しつつあり、2047年までに車市場が2000万台に達することが見込まれています。

出典 : https://auto.hindustantimes.com/auto/news/hyundai-motor-india-s-shares-slide-in-debut-after-record-ipo-41729578282660.html