インドのフィンテック大手Paytm、変貌を遂げる融資戦略

Paytmが、過去に行っていたローンの仲介役から脱皮し、新たにローンのデフォルト（不履行）リスクに対して保証を提供する方針に大きく舵を切りました。同社は、これに関連して、商業ローンの分配においてデフォルトローン保証（DLG）を提供し、SMFGインドクレジットと初めての損失負担保証（FLDG）契約を結びました。

この戦略的なシフトは、商人への融資に対して最大225CrルピーまでのDLGを提供するために取締役会から既に承認されています。この動きの背景には、資産品質の傾向が向上し、商人からの需要が高まっていることに対する、既存および新規の貸し手からの関心と安心感が高まっているとPaytmは述べています。

その結果、従来のパートナーによる融資拡大と新しい貸し手とのローン分配に向けたパートナーシップの拡大に役立つと期待されています。ただし、225Crルピーの潜在的な損失は時を経て生じるものの、会社は損失を即時に認識しており、これによりローンの寿命にかけては高い初期コストが発生する一方で、より高い収益が見込まれています。

このFLDGメカニズムは、インドのフィンテック企業の間で特に人気が高まっており、信用リスクに対する金融機関への保証として潜在的な損失をカバーします。また、Paytmは同じ日に22年第2四半期の税引き後の利益が930Crルピーであると発表し、前年同期の292Crルピーの損失から黒字転換しました。

出典 : https://inc42.com/buzz/paytm-inks-fldg-pact-to-boost-lending-play-for-merchants/