インドにおける電動二輪車の浸透とその課題

インドでは多くの人が二輪車を使い、日々50km未満を移動しています。市場調査によると、電動二輪車（E2Ws）は実走行距離55km以上を実現しているにも関わらず、なぜか道路上での普及は進んでいません。主な理由として、コストやバッテリー寿命の懸念がありますが、特に充電インフラに関する不安が顕著でした。
都市部に住む人が多い中、限られた駐車スペースや充電設備の設置制限が障壁となっており、さらに公共の充電ステーションはランドコストや設備コストが高く、収益性が低いため普及していません。

ベンガルールでは、日々50万台の二輪車が主にITオフィスへ通勤し、8時間ほどを駐車場に留められています。E2Wsは最大6時間以内でフル充電が可能であるため、オフィスの駐車場が充電スポットとして機能するかもしれません。
会社が駐車場に充電設備を備えれば、充電問題は軽減され、バイク所有者は家と会社を往復するための十分な電力を確保できるようになるかもしれません。これは電気二輪車への切り替えの大きなインセンティブになるでしょう。

インド各地でこの施策が実施されれば、35-70Lakhの車所有者が電動車両（EVS）に転向するかもしれません。充電ソケットの設置コストを50％助成すれば、都市ごと約125Crルピー、全国レベルで約1000Crルピーの予算が必要ですが、この投資はEV移行の経済性を3倍に高める可能性があります。
さらに、職場での充電設備の普及はE2Wsの選択肢を増やし、ピーク時の電力需要を削減し、新たな収益源を提供することで、インドの電動移動性への移行をコスト効率よく持続可能なものにするでしょう。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/two-wheelers/the-untapped-potential-of-workplace-charging/114689565