インド発AIスタートアップ、偽造防止技術で世界へ挑む

Inc42が発表した「インドのSaaSスタートアップエコシステム解読」レポートによると、インドのSaaSスタートアップの85%がAIを活用し、ソフトウェアの機能強化に乗り出しています。
2018年にパドマクマール・ナイアルとシャリニ・ナイアルが設立したEnnoventureは、製品への見えない暗号サインをAIで追加し、偽造を防ぐ技術を開発しました。また、このスタートアップは、シリーズAの資金調達ラウンドで8.9 Mnドル（約75.10 Crルピー）を獲得し、アメリカ、UAE、インド市場での事業展開とプレゼンス強化を目指しています。

彼らの特許を受けたこの技術は、FMCG（日用品）、自動車、産業部品の分野で顧客を獲得しています。Ennoventureは、リアルタイムの製品認証と保護を企業に提供し、ネスレやレキット、デンソーなど大手をクライアントに加えています。
インドのSaaSプロバイダーの中でAI活用が進む中、ビジネスの問題解決にAIを取り入れたソフトウェアが求められている今、「Applied AI」の構築者としてのインドの潜在能力が投資家から高く評価されています。それに伴い、インドのSaaS市場は2030年までに14 Bnドルから70 Bnドルを超える成長が予想されています。
これからも投資家の支援を受けたAIを組み込んだSaaSスタートアップが、世界的なビジネス課題に挑み続けることでしょう。

出典 : https://inc42.com/buzz/ai-saas-startup-ennoventure-bags-8-9-mn-from-tanglin-venture-partners/