インドの外国直接投資、著しい低下の兆し

インドの経済発展に影を落とす外国直接投資（FDI）の減少が顕著になっています。
現在の財政年度におけるFDIは、過去10年間で最も低い水準となり、経済成長率に対しても投資の割合が下降しています。
具体的には、今年度前半のFDIはわずか101億ドルであり、前年度同期の60％減少しました。

この減少は、モディ政権下での政策により、投資環境が厳しくなっているためと分析されています。
例えば、インド国内での司法手続きから保護を提供する二国間投資条約（BITs）をほとんど終了させたことが大きな要因です。
さらに、新しい自由貿易協定（FTA）の交渉により、外国企業が現地の市場にアクセスするためにインドへ投資する動機が減少しています。

このような状況は、インドの外国投資への魅力を失わせ、厳しいグローバル経済環境の中でも他国へ投資がシフトしている現実を物語っています。
インド政府は、FDI流入減の主な理由として世界的な経済減速を挙げていますが、インド自身の政策が影響している部分も無視できません。
今後インドがどのようにこの課題に対応していくのか、世界から注目されています。

出典 : https://theprint.in/economy/why-fdi-in-india-is-lowest-in-16-yrs-no-real-ease-of-doing-business-ill-considered-treaty-moves/1927937/