インド政府が5G網強化に向けEMF規制緩和！テレコム業界に新たな展開

インド政府は、5Gネットワーク用の基地局の電磁界（EMF）規制を緩和しました。これにより、基地局の出力密度の上限が1平方メートルあたり1ワットから5ワットに増加し、テレコムオペレーターのコスト削減、ネットワークの展開加速、サービス品質の向上が期待されています。
この変更は、オペレーターが少ない基地局でより広範囲をカバーすることを可能にし、コストと炭素足跡の削減に寄与するとされています。

更に、国際非電離放射線防護委員会（ICNIRP）のガイドラインに従い、WHOや国際通信連合もEMF曝露に関するICNIRPの指針の採用を促進しています。すでに137か国がこれらの基準を実施しています。

一方、インド国内でのEMF規制は国際基準よりも厳しいものでしたが、5Gの展開に際し課題をもたらしていたため、規制の見直しが行われました。こうした背景には、5Gの高周波帯での利用が進み、電波の減衰が大きいため、サイトのカバー範囲が縮小されるという課題がありました。

インドのテレコムオペレーターは、長年にわたりICNIRPガイドラインを順守してきた国々でEMFに関連する健康影響は見られなかったと主張し、5Gにおいてもインドで同様の基準の実施を訴えています。
この新たな動きにより、インドのテレコム業界がどのように変化するのか、今後の展開に注目が集まっています。

出典 : https://startupnews.fyi/2025/01/03/government-eases-emf-norms-for-5g-rollout-to-boost-coverage-report/